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右向きにシッツしている盲導犬のイラスト
ボランティア リレーエッセイ "ボクだって わたしだって おりこうなんだもん"
最新号 第11話   第10話  第9話  "ボクだって わたしだって おりこうなんだもん" バックナンバー   読み物集のメニューページよりリンクしています。
 
ユーザー リレーエッセー "あいつと私"
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東京メトロ銀座線青山1丁目駅ホームでの盲導犬使用者の転落事故に関する声明

交流会開催費補助制度(平成28年6月1日改正)を更新しました。
 
平成28年度 執行部組織
 
★ 第22回総会(平成28年5月)で承認されました、全日本盲導犬使用者の会 『規約』と『役員選挙管理規定』が更新されました。
 
新会長としての抱負と願い 郡司七重 平成27年6月
 
★ 日本補助犬情報センター 「補助犬受入実態の把握および阻害要因の調査報告(補助犬ユーザーアンケート調査編)」(外窓で開く)
 
★ 全国盲導犬施設連合会 情報誌 DUET25号・盲導犬情報第16号 (外窓で開く)
 
歩行・お仕事中の盲導犬。お仕事中の盲導犬には、声をかけないでくださいね < m(__)m >
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鹿児島大会にて、盲導犬たち No,7鹿児島大会にて、盲導犬たち No,8
 

ボランティア リレーエッセー "ボクだって、わたしだって、おりこうなんだもん! "

第11話 "ボクだって おりこうなんだもん! "

新聞を持って来てくれるウォーク  ウォークが、我が家に来たのは平成27年の3月でした。
 その一年半前のことですが、子供が中学生3年の秋 Lineいじめの対象になってしまいました。
 学校がいやだと言い出した日から 家族に辛い日々が始まりました。
 中学生活残り数か月だというのに 受験ということもあり 精神的に参ってしまいました。
 子供は部屋に閉じこもり 家族の会話もなくなりました。
 高校に入り環境も変わり 少しは変わることを期待しましたが、家に帰ると 自分の部屋から出ませんでした。
 このままでは 引きこもり人間になるのではないかと心配ばかりでした。
 そんな時パピーウォーカーの話を聞き ウォークに引き寄せられるように申し込みしました。
 生まれて二ヶ月のウォークは、つぶらな瞳で私を見つめていました。かわいくて あったかでした。
 それから子育てが始まりました。
 夜泣きが ひどく 一ヶ月ほどは 大変でしたが 楽しくアッという間の日々でした。
 何よりもウォークが来てから 子供が みるみる変わり始めました。
 家族とリビングに居る時間が増え 笑顔が戻りました。
 周りの人からも 明るくなったと言われる様になりました。
 我家が 笑い声であふれ温かい家庭となりました。
 10ヶ月での別れは 辛かったですが、盲導犬となれることを願いました。
 けれども ゲームセンターの音に怯えたりするということで キャリアチェンジ犬となりました。
 そして また、我家に一回り大きくなって戻って来てくれました。
 ウォークは、周りに 癒しと幸せを与えてくれる 大きな存在です。
 盲導犬協会の方々には大変お世話になりました。
 感謝 感謝です。


 

第10話 "わたしだって おりこうなんだもん! "

9歳の誕生日 お気に入りのソファーでシッツするアルト(右)とエンジェル(左) 平成21年4月29日、兵庫盲導犬協会訓練所での盲導犬デーイベントの日、2匹のチョコラブに出会いました。それがキャリアチェンジ犬のアルトとエンジェルです。実はその5か月前に私は最愛のアレックス(フラットコーテッドレトリバー)8歳を病気で亡くし、何を見ても、何を聞いてもアレックスのことを思い、涙涙の毎日を送っていました。そんな私を心配した家族がキャリアチェンジ犬引き取りのボランティアに申し込んでいたのです。「もう絶対に犬は飼わない!」と決めていたのですが、会うだけと思い出掛けて行ったのです。初めに対面したのがアルト。私たちを見るとすごく警戒?して、不安な目で吠えました。次に連れてこられたのが姉妹のエンジェルです。この子はもううれしくて仕方ないというようにいきなり飛びついて、すごい甘噛みをしてきました。姉妹とはいってもこの真逆な性格にびっくり!家族とどちらにするか相談しながら、イベント会場内で2匹の散歩をさせてもらいました。その時には、見るだけと思っていた気持ちが、もう連れて帰る事しか考えていませんでした。でも、アルトとエンジェル(来月で満2歳)この子達、今まで一緒にいたのにまた離れ離れなんてかわいそうで、どちらか片方だけを選ぶなんてできず、2匹一緒に引き取ることに決めました。家に着くと神経質そうに不安な目をしていたアルトも、エンジェルと一緒で安心なのかすぐに甘えてきました。初めはアレックスに「ごめんね」という気持ちでしたが、悲しんでる場合じゃなく、2人のおてんばちゃんに、てんやわんやの大騒ぎの毎日!ピンポンとチャイムが鳴り人が来ても、散歩中に他の犬や猫を見てもすごく興奮して手におえず、とうとう隣町のしつけ教室へ通うことにしました。教室では先生のオーラ(?)でとても良い子で、他の犬を見ても突撃することもなく…実は、飼い主である私のための教えの場でした。1年余り通った中で、私自身が犬との接し方をいろいろ学ぶことが出来ました。あれからあっという間の7年間だったように思います。
 私の音楽仲間に、盲導犬ユーザーのSさんがいます。現在3頭目の盲導犬と暮らしているベテランさんです。Sさんとボランティア活動としてミュージックベルのグループを結成して、1頭目のハティー号、2頭目のトゥルー号、そして現在盲導犬3年生のフォンク号といろいろな施設や学校を訪問しています。この活動を通して25年余りご一緒していますが、そこではやっぱり盲導犬が人気です。初めは犬が苦手と怖がっていた利用者さんも、そっと手を出して盲導犬の温もりを感じ、いつしか笑顔になっています。私もアルトやエンジェルと一緒に訪問ボランティアをやりたいです。この子達も人が大好きで、きっとたくさんの人を笑顔にしてくれるのではと思います。私も娘もどんなにしんどい時でも、いやな事があった時も、いつもこの子達を「ギュッ」とするとほっこり温かい気持ちになれます。
 今年の5月で9歳になったアルトとエンジェルも、すっかり口の周りが白くなり、フードもシニア食になりました。2人の性格はやっぱり正反対のままです。誰にでも甘えてのんびりやさんのエンジェル。少し神経質で、私の後追いばかりしていつもくっついているアルト。2人がこのままずっと一緒で、ずっと健康で長生きしてくれることを願っています。
 また2人のパピーウォーカーさんにもお会いしてみたいです。家庭犬として、犬バカの飼い主と元気で幸せに暮らしているところを見て頂きたいです。本当に子犬の時のままの甘えん坊でかわいいこの子達に会ってもらいたいと思います。
 2つの大切な命!「母さんと出会って、この家に来て、姉妹でいっぱいの愛情を感じて、私達幸せだよ!」と言ってもらえる様に、大切に大切に育てていきたいと思います。
 我が家に来てくれて本当にありがとう!


 

第9話 "ボクだって おりこうなんだもん! "

投げられたディスクを勢いよく取りに走るボーディ  まあ!なんてきれいな犬なんでしょう!
 初めて会った日のこと、鮮明に覚えています。キャリアチェンジ犬の手続きに行った(一財)全国盲導犬協会で施設長の中野さんが「どんなだか見てみますか〜?」と連れてきてくださったのがボーディでした。暖かな秋の日でした。白い被毛はきらきらと太陽を反射して美しく、琥珀色の瞳は力強く輝いて不思議な魅力を醸し出していました。直感的にこの子、うちの子になる!と勝手に思い込み夫婦で興奮しながら 「この子に決めました。お願いします。」と中野さんにお願いしたのでした。
 その時の印象から名をオリオンからボーディ(悟り・英知などという意味)に変えて我が家に受け入れることができました。先住犬のつぶ吉は気難しい性格でしたがすぐに兄弟のように打ち解け遊んでいます。二人の息子とは大親友。子供たちは親に叱られるとボーディに慰めてもらいボーディのハウスに入れてもらっている始末です。挨拶も犬たちには欠かしません。息子たちには特に優しく感情を読み取っているかのようにいつも傍らに寄り添ってくれているボーディです。 
 そして、私とは強固?なパートナーシップで結ばれつぶ吉のしつけの一環として始めたディスクドッグ(フリスビードッグ)の世界へ本当にキャリアチェンジしたのでした。所属している水戸フライングドッグクラブを主宰する柏さんは元世界チャンピオン。指導して下さる佐藤先生もトッププレイヤーです。広大なドッグランで受ける最高のレッスンは盲導犬として受けてきた訓練とは違うかもしれませんが、下手な私にも飽きずに付き合ってくれています。ミスをすると低い声でヴォン!と鳴いて文句?注意?してくるようになり随分欲も出てきているようです。ボーディとタイミングが合いディスクをジャンプしながらキャッチしてくれた時は最高の気分です。ボーディとの一体感も感じますよ、そしてどや顔で私のもとにダッシュで走って戻ります。それはもう、かわいくて可愛くてたまりません。
 ディスクドッグを初めて思います。 こんなに犬と向き合い真面目に遊んで褒め、叱る。ひともがんばるし、頑張るひとにこたえる犬。普通に犬を飼っていたらあまりできない体験なんだろうと。本当に公私ともにパートナーです。ボーディとはまだ一年の付き合いですがもっと楽しく真面目に遊び倒したいといつも思っています。

 ボーディとの縁をつないでくれた柏さん、佐藤先生、中野さん、つぶ吉に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

東京メトロ銀座線青山1丁目駅ホームでの盲導犬使用者の転落事故に関する声明

 平成28年8月15日17時45分ころ東京メトロ銀座線 青山1丁目駅 渋谷方面ホームから盲導犬使用者の品田 直人氏が転落、死亡するという大変痛ましい事故が起きました。
 被害者ご本人はもとより、ご家族様に深く哀悼の意を表します。

 駅ホームは視覚障碍者にとって欄干のない橋を歩いているような場所です。盲導犬使用者の私たちも転落しましたら命がないか、或いは大きな怪我を負うことは必定な場所です。それだけに私たちはパートナーの盲導犬との慎重な歩行を行っていますが、その駅ホームによっては狭い場所に柱やベンチ等、多くの障害物があります。その上、電車に乗り降りする人等、本当に多種多様な利用者が行き来し、非常に危険な場所であります。
 特に駅ホームでは、走行する電車の音が反響し、時にはホームでのアナウンスが聞き取れない場合が多々あります。
 そんな悪条件が重なると、私たち盲導犬使用者は現状判断ミスをしてしまうことさえあります。
 もちろん同伴する盲導犬は決してスーパードッグではありません。あくまでも私たち使用者の指示により、彼らは自分の能力を発揮するのです。
 盲導犬使用者にとって、安全、安心できる歩行、各種交通機関を利用しての安全、安心できる移動は、日常的に強く切望するところです。

 今回の東京メトロ銀座線 青山1丁目駅ホームから盲導犬使用者が転落死したという悲報を受け、私たち全日本盲導犬使用者の会は、より安全に、より安心できる駅ホームを利用するために、次のことを強く求めます。
 

一 ホームドアの早急な設置と、ホームの点字ブロックの再点検等、ホーム上の再度の安全点検をすること。
一 すべての駅ホームに安全監視員など駅係員の人員を増やすと共に、その在所時間帯を長くすること。
一 ホームでの歩きスマホや、点字ブロック上の歩行を妨げる行為等、迷惑行為を強制的に禁止すること。
一 すべての駅に内方線付き点状ブロックを敷設するとともに、視覚障碍者がホーム上の点字ブロックを踏み越え、線路側により近い場所に足を踏み入れたことが、自分自身の足裏の感覚で確実に判断できるよう、ホーム端の部分の床材を容易に判断可能な材質にすること。
一 盲導犬訓練所において全ての盲導犬のフォローアップを定期的に行うことを義務付けること。
一 駅のホームや、各種交通手段の利用等、社会の中で多くの人々に盲導犬使用者を見守り、危険に遭遇しようとしている場合には、速やかに声がけや援助をしていただけるよう私たち盲導犬使用者も強く社会へ啓発、啓蒙に努める。
一 盲導犬使用者が二度とこのような悲惨な事故に巻き込まれないよう、私たち使用者も、より安全な移動に努めて行くと共に、関係各機関に対し安全対策を計るよう強く求める。

平成28年度 執行部組織

 会長 郡司七重
 副会長(事務局担当) 蛭田友子

 理事 会計部 生長善治郎
 理事 情報部 山本誠
 理事 会報部 すきっぷ担当 溝尾智重子
 理事 会報部 池田純
 理事 問題対策部 杉元忠幸
 理事 問題対策部 杉元あけみ
 部員 問題対策部担当 栗田陽子

 監事 森田富廣(とみひろ)
 監事 内藤夏子

 相談役 清水和行

「新会長としての抱負と願い」


 「全日本盲導犬使用者の会」を2015年度から1期2年間舵取りを担わせていただくこととなりました郡司使用者の足元に伏せて待機する盲導犬七重です。
私は盲導犬と生活するようになってほぼ35年となりますが、この間には社会の中での盲導犬を取り囲む環境には大きな変化がありました。 その一番大きな変化は補助犬法という法律で私たちの生活が守られるようになったことです。
 ただ私は時々守られていることが、私たちの日々を傲慢にさせてはいないだろうかと思うことがあります。 「補助犬法」という法律を前にかざせば、何事も受け入れてもらえる、許されると勘違いをしているのではと思うような使用者に遭遇するとき、とても哀しい気持ちになります。
 私たち使用者はもっと謙虚にパートナーのコントロールに励み、もっとひたむきにパートナーとの前向きな生活を目指さなければならないと、私は考えます。 「権利」を主張すれば、必ず「義務」がその裏づけにあるように、私たちは「補助犬法」という大切な法律をしっかり抱きながら、使用者としての強い自覚を持って足固めをしてこそ、その上に未来への発展的展望を図られるのではと私は思うのです。
 この願いを基本軸として「全日本盲導犬使用者の会」の未来の基礎作りに取り組む、それが私の会長としての任務だとも受け止めています。 この思いのこもったバトンを次の時代を担う人たちに手渡す、これが当面の会長としての私の努めなければならない方向性と信じて舵取りをする、これが私の強い意志です。
 どうぞ私のこのあふれるような想いをご理解いただいて、皆々様の暖かな応援をよろしくお願いいたします。