新着情報

右向きにシッツしている盲導犬のイラスト
★ 第23回総会・鹿児島大会が無事終了。みなさん、ご協力ありがとうございました。<m(__)m>
 
新連載 ボランティア リレーエッセイ "ボクだって わたしだって おりこうなんだもん"
 このシリーズは、盲導犬の繁殖犬、パーピー(盲導犬候補生)、キャリアチェンジ犬(盲導犬にならなかった犬)、盲導犬引退犬などのボランティアさん達による「うちの子自慢」のリレーエッセイです。
第三話   第二話  第一話
ユーザー リレーエッセー "あいつと私"
 このシリーズは、"あいつと私"と題して、使用者にいつも寄り添い、新しい世界へ導き、幸福な光景を見せてくれる盲導犬と使用者との幸福な日々や切ない別れなど、盲導犬と使用者の深く暖かい絆が綴られています。次回更新は、7月頃の予定です。
読み物 "あいつと私"のページへ
 
★ 平成27年10月3日徳島市内で起きた交通事故を受けての国土交通大臣への要望書
 
★ 新会長としての抱負と願い 郡司七重 2015年6月
★ 新役員
歩行・お仕事中の盲導犬。お仕事中の盲導犬には、声をかけないでくださいね<m(__)m>
お知らせ
 記事の増加に伴いリンクが増え目的の記事にたどり着きにくくなっている状況を解消するために、トップページ下方にありました各項目別リンクを、各項目別のセカンドページへと移行させ、トップページをスッキリした物に修正しました。各項目別セカンドページへは、この新着情報の次にありますナビゲーションから移動することが出来ます。ナビゲーションは、すべてのページに設置してありますので、個々のリンクをたどらずにナビゲーションから、各項目別セカンドページへ素早く移動していただくことが可能になりました。また、それに伴い皆様の利便性を考えて、トップページおよびセカンドページのナビゲーションの後にサイト内検索を設置しました。合わせてご利用ください。
また、全犬ホームページ内の各ページで、タブキーを使ってそれぞれの項目の見出しやリンクへ移動できるように修正しました。試してみてください。

ボランティア リレーエッセー "ボクだって わたしだって おりこうなんだもん"

第三話 わたしだって おりこうなんだもん 吉田 さき スーコ (キャリアチェンジ犬)

嵐山 渡月橋にて 私とスーコちゃんです  「キャリアチェンジ スーコ!」この子は盲導犬という道を選ばずにキャリアチェンジの道を選んだ4歳の女の子です。
 現在の名前はスーコですがパピーウォーカーさんがつけてくれた名前は「スズ」なんですよ。 名前を変更した理由?それは後ほど・・(笑)

 さて、スーちゃんが我が家の家族になったのは2013年7月28日。当時私はスーちゃんと同じ胎のパピーちゃんを預かっていて、この日は預かっていたパピーちゃんが訓練所に入所する日だったのでよく覚えています。姉妹でもこの時は入所日が違っていて、スーちゃんが先に入所して訓練を開始した訳ですが「匂い取りをする」という理由でキャリアチェンジに。
 我が家に来てからはこの子1歳なの?と思うほど落ち着いていて、言葉も理解してしつけがとてもやりたすかったんです。
 賢くてお利口なスーちゃんなので、以前からボランティアでパピーちゃんと共に施設訪問をさせて頂いていた施設にスーちゃんも行き始めました。
 ある時、車椅子の方がいつもお気に入りのプードルちゃんが居るんですが、その子が訪問に欠席と聞いてとても悲しいお顔をされていたんです。 その悲しい姿を見てかプードルちゃんが居ないことを察したのかわかりませんが、車椅子の方のテーブル(車椅子についている)にピョーンと飛び乗ったんです! 私も職員さんも「えっ!?何?」ビックリしてしまいましたが車椅子の方はニコニコ笑顔で五十音表の文字を指差しながら「う・れ・し・い」と。
 その時わたしは「この子がキャリアチェンジになったからには色々な事にチャレンジさせてあげたい」と思うようになり、イベントで行われていた「セラピードッグ試験」にチャレンジ、小学校の道徳の授業に保健所の方と行く為の和歌山県が行っている適性テストにチャレンジ。どれも見事合格!!をいただきました。
 2歳になったスーちゃんは、毎月何軒かある施設訪問の活動を私と仲間たちと楽しくしてきたわけですが「これでいいのかな〜」とまたまたわたしの頭に??が・・
 施設に訪問行くのもいいけどもっとスーちゃんと楽しみたい!と今度は私とスーちゃん一緒に何か楽しめるものはないかな〜?と思ったとき「盲導犬引退犬を引き取っているボランティアさんがドッグダンスしてるよ〜」と言うことを聞いた私は、その方に会って直接お話を聞いて、ドッグダンスをしているところに見学に行きました。 「これこそスーちゃんの性格にピッタリ!」と感じ私とスーちゃんはドッグダンスのレッスンに通うことにしたのです。
 レッスンの場所まで高速道路を使って片道約2時間。いつまで続けられるわからないけどとにかく何でもやってみる精神の私なのでとにかく自分も楽しまなくっちゃ!ということでスーちゃんと隔週レッスンに通い始めました。 賢いスーちゃんといってもすぐにドッグダンスとはいかず「お座り、ふせ、待て、おいで」など基本ができていないとダンスには進めません。でもそこはスーちゃん!いくつもの難関?を突破し、ドッグダンスのスタート地点に着くことが出来、ひとつひとつのトリックを只今習得しているところでございます。
 レッスンの先生も「こんな子なかなかいないよ〜。すごく賢いから先を読んで行動する傾向があるねー」と褒められてるのやらなんやら・・・(笑)
 私も一緒に楽しませて頂いてるお陰でドッグダンスレッスンも早1年7ヶ月が経とうとしています。秋にはスーちゃんと私のドッグダンスデビューが決定し、日々家でレッスンで取得したトリックの復習をしているところです。
 スーちゃんが家族になりこのようなステキな日々を過ごさせて頂き感謝感謝です。 これからもスーちゃんの可能性を引き出しつつ私も人生を楽しみたいと思っています。
 ありがと〜スーちゃん。

 ※ 名前改名理由 訪問活動犬に同じ名前の子がいたので改名しました。


第二話 ボクだって おりこうなんだもん 寺田 佳子 & スナップ (キャリアチェンジ犬)

老人ホーム訪問時、凛々しい癒し犬になって笑顔で寄り添って活動中のスナップ  2012年11月25日、ママは期待と不安でドキドキして関西盲導犬協会の一室にいた。傍らに当時12才10ヶ月のおばあちゃんラブラドール、ポアロを連れて。その日はスナップとの初対面の日だった。
 12才をすぎてだんだん元気がなくなってきていたポアロ。新しく若い家族を迎えたらまた元気がでるのでは、とママはキャリアチェンジ犬のオーナーに応募したのだったけれど、気がかりがひとつあった。
 里子としてうちにやってきたポアロは社会性があるとはとても言えない子だったから。スナップと仲良くできるのかな?できそうになかったら、諦めて帰ろう。そう決めていた。
 だけど、そんなママの心配は杞憂だった! N訓練士に連れられて、嬉しそうに無邪気な笑顔で現れたスナップを、ポアロはすんなり受け入れた。「ママ、この子いい子だわ。一緒に帰りましょ。」って言ってくれたみたいだった。

 スナップが家族になって、ポアロも元気が出た。毎朝パパとママとポアロとスナップでお散歩するようになった。ポアロはやめていたボール遊びも復活したし、時々はスナップと一緒にロングコース散歩にも行ったりした。 そうやって1年と8ヶ月、最後の日までお家の周りをお散歩して、14才半でポアロは虹の橋を渡って行った。
 パパもママも少しずつ覚悟はしていたのだけれど、お別れの日は突然だったので 、ママは信じられなくて悲しくて泣きすぎて、お岩さんみたいな顔になった。お葬式が終わって、そんなオバケ顔をさらに涙と鼻水でぐじょぐじょにしながら、スナップのお散歩に出た。 スナップはママにピッタリついて歩いた。ぴったりと寄り添って、その大きな目で「ママ、ボクがいるからね。」って語りかけてくれていた。 スナップがママの悲しみを少しずつ癒やしてくれた。

 パピーウォーカーさんが愛情いっぱいに育てて下さったから、スナップは人間大好き。一緒に盲導犬協会の募金活動やイベントのお手伝いに参加して、ママも新しい体験をさせてもらっている。 知らない人に触られてもじっとおとなしくしているし、時には小さい子が尻尾をさわっちゃっても平気。そんなスナップだから、お散歩に出たら近所の子供たちの輪ができる。地域の老人施設にセラピードッグとして訪問すると「私、大きい犬は怖かったんですけど、スナップちゃんなら平気やわ」って言ってくださるおばあちゃん。ママは嬉しくて誇らしい気持ちになる。

 スナップを通して交流もどんどん広がった。今も変わらず愛してくれてるパピーウォーカーさん、スナップをこんないい子に育ててくれてありがとう。 スナップのママ犬オーナーさん、兄弟犬オーナーさんとも仲良くなって、いろんなところにお出かけして楽しい時間をたくさん共有させてもらっている。 ファミリーのワンコたちは、もちろんみんな賢くて可愛い天才集団(笑)ママはほんとに幸せものだ。

 困ったことがひとつ。ママの親バカが止まらない。お散歩で出会った人がかけてくださる褒め言葉、すべて真に受けて謙遜は一切しない。
「賢そうなわんちゃんですね」「ハイ、すごく賢いんです!」
「立派な犬ですなぁ」「エエ、おっしゃる通り立派なんです!」
通りがかりの皆さん、おかしな人だとお思いかもしれませんが、お許しください。ママはこれからも言い続けますよ?。
「うちのスナップは、世界で一番優しくてイケメンで、おりこうなんです?!」


第一話 わたしだって、おりこうなんだもん 山井 幹子 カリン (引退犬)

元盲導犬カリン、ふれあい活動に活躍の場

正面を向いてシッツし、すましているカリン。バンダナがかわいいー 2009年11月8日に夫・山井 修が65歳で死去してから、早いもので約6年半が経ちました。1991年にやってきた初めての盲導犬ウイリーの後、ティアラ、フ―、ベリーへバトンタッチし、5代目を受け継いだカリンは5歳で主人を亡くしました。2008年11月に夫が盲導犬使用者の会の実行委員長を務めた「日台盲導犬使用者交流会」が台湾で開かれ、カリンも日本の盲導犬30頭の一員として友好とPRの役割を立派に務めました。当時、世界一高いビルだった「タイペイ101」の最上階に、盲導犬として初めて上ったことも思い出します。主人を失った盲導犬は活躍の場がなくなり、一度は北海道盲導犬協会におかえしすることにしました。生前主人も返すように言っていましたし、協会で何かの役割があるかもしれないと思ったからです。しばらくして協会から連絡あり、「新しい里親の所へ行くようになるかもしれませんが、どうされますか?」とのことでした。それなら、私が飼う事にしようと思い、2カ月後に我が家に戻ってくることになり、新潟空港まで迎えに行きました。カリンと私の生活が始まりました。
 最初は時間で排せつや散歩などが大変でユーザーさんの苦労がわかりました。そのうちに自分のペースですればよいということが分かり、私もカリンもだんだんと慣れてきました。カリンは盲導犬としての仕事はなくなりましたが、獣医さんの勧めもあり、動物ふれあい活動に参加するようになりました。老人ホームや保育園、幼稚園、知的障害施設などへ訪問し、多くの人に喜ばれています。ふれあい活動を毎回楽しみにしている人が多く、帰りには「また来てね」と手を振って見送りしてもらえます。ふれあいを通じ人々の心を癒すのが、カリンの第2の仕事となりました。カリンは主人がいなくなったことは理解していますが、いまだに車が止まった音を聞いたり、玄関に来客があると「主人がきたのかな」と思って、たちあがったりしています。今年は13歳を迎え、人間の年齢に換算すると70以上のおばあさんですが、とても元気です。新潟県から大型犬の長寿犬として表彰される予定です。

平成27年10月3日徳島市内で起きた交通事故を受けての国土交通大臣への要望書

要望書
国土交通省大臣 石井 啓一 様

自動車における「車両接近通報装置」の搭載等視覚障害者に対する安全対策に関する要望書

 平成27年10月3日、徳島市で視覚障害者と盲導犬がバックしてきた2トントラックにひかれて亡くなる事故が発生しました。
 被害者の山橋衛二さんは、私達「全日本盲導犬使用者の会」の会員で、中途失明で盲導犬と生活を始めておおよそ25年、一緒に亡くなった盲導犬ヴァルデスは3番目のパートナーでした。このトラックには、バックする際に音で周囲に注意を促す「車両接近通報装置」がつけられていたのですが、運転士の判断でスイッチが切られていたようです。詳細な事故原因は明らかになってはいませんが、警報音が無かったことで被害者の注意を喚起することが出来ずに車にひかれてしまったのではないかと考えられています。警報音が鳴っていれば、被害者もその音を察知して足を止めたのではないかと想像されます。
 「あの時にちょっとしたタイミングのずれが起きていたならば、自分も盲導犬ともども大きな交通事故に巻き込まれていたかも知れない」というような経験を持っている会員は多くいます。また、本会会員の全てが仲間の死をとても悔しい気持ちで受け止めており、このような事故は決して有ってはならないものと考えています。
 是非、今回の事故を契機として、これ以上視覚障害者が交通事故に巻き込まれることのないような然るべき対策を早急に取っていただきたく、会員一同強く願っています。

 私達全日本盲導犬使用者の会は、今回のような悲惨な交通事故が再び繰り返されないことを願って、以下の事を強く要望します。

 一、すべての自動車に「車両接近通報装置」の搭載を行うこと。
 一、すべての車両が後ろに進む時や左折する時など音で知らせる安全対策を講ずること。
 一、搭載されている「車両接近通報装置」のスイッチが意図的に切られないような構造にすること。
 一、安全な走行を高めるため、車両が音を出すことに対して国民全体の理解を深めること。

全日本盲導犬使用者の会
 
要望書提出の際、盲導犬名の表記を誤っていましたが、ここでは正しい名前に修正し掲載しています。お詫びいたします。
日本盲人連合会 トラック・静音自動車などの警告音義務化の要望書提出 ページへ

「新会長としての抱負と願い」


 「全日本盲導犬使用者の会」を2015年度から1期2年間舵取りを担わせていただくこととなりました郡司七重です。
私は盲導犬と生活するようになってほぼ35年となりますが、この間には社会の中での盲導犬を取り囲む環境には大きな変化がありました。 その一番大きな変化は補助犬法という法律で私たちの生活が守られるようになったことです。
ただ私は時々守られていることが、私たちの日々を傲慢にさせてはいないだろうかと思うことがあります。 「補助犬法」という法律を前にかざせば、何事も受け入れてもらえる、許されると勘違いをしているのではと思うような使用者に遭遇するとき、とても哀しい気持ちになります。
私たち使用者はもっと謙虚にパートナーのコントロールに励み、もっとひたむきにパートナーとの前向きな生活を目指さなければならないと、私は考えます。 「権利」を主張すれば、必ず「義務」がその裏づけにあるように、私たちは「補助犬法」という大切な法律をしっかり抱きながら、使用者としての強い自覚を持って足固めをしてこそ、その上に未来への発展的展望を図られるのではと私は思うのです。
この願いを基本軸として「全日本盲導犬使用者の会」の未来の基礎作りに取り組む、それが私の会長としての任務だとも受け止めています。 この思いのこもったバトンを次の時代を担う人たちに手渡す、これが当面の会長としての私の努めなければならない方向性と信じて舵取りをする、これが私の強い意志です。
どうぞ私のこのあふれるような想いをご理解いただいて、皆々様の暖かな応援をよろしくお願いいたします。

2015年度・2016年度 役員

会長: 郡司七重
副会長・事務局・会報部: 蛭田友子
監事: 内藤夏子、 森田富廣
問題対策部: 杉元忠幸、 杉元あけみ
会計部: 生長善治郎
情報部: 山本誠
相談役: 清水和行

★新理事からのメッセージが、すきっぷ43号にあります。