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奄美紀行その21
奄美紀行 18日目(8月 7日)です

7月19日に家を出発して 本日で20日目です
長かった旅も最終日となってしまいました

昨晩ベットに横たわったのが午前0時40分でしたが
今朝は緊張のせいか早朝5時に目が覚めてしまいました
勿論 子供達はベットの2階でスヤスヤ寝ていま

うららは2段ベットが二つ並列に並ぶ通路の一番奥に
使い捨てペットシートをガムテープで固定し
私の枕元で寝ていましたが 私がベットから
抜け出すのを もう起きたの と言わんばかりに
首を上げこちらの様子をうかがっています 
その頭をなでながら 起さないように
そおっと立ちあがり ソファ へ

昨日購入しておいた缶コーヒーを開け 一息
再び うららの鈴の音がしたので 
かすれるような小声で おいで と言うと
奥から とことこ出てきました
私のひざの匂いをかぎながら しっぽを振っています

お疲れうらら 今回も良く頑張ってくれたね
君がいてくれたおかげで 子供達が自由に動き回れたよ
ありがとう と 子供が起きないように また小声で 
頭を何度もなでながら言葉をかけました
うららは 下あごを私のももに乗せ 
うっとりしてくれています
本当にありがとう

6時になると 船内放送で静かに鳥のさえずりが放送されます
そして6時30分に おはようございます の起床放送
続けざまに 本船は現在東京湾内を航行中 有明埠頭到着は
7時45分を予定しています と流れました

さてとそろそろ子供達を起すとするか・・・・・
おはよう!わたる おはよう!たくみ 朝だよ
二人がモゾモゾ動き出します

洗面を済ませ 荷物整理開始です
と言ってもたいした物は持ちこんでいないので
着替えた服をデイパックに入れるのみ

とうとう終わるんだね と長男の言葉
そうだね いろいろあったけど どこに行っても
一度も嫌な思いをしなかったね ありがたいね

ここで私は2人の子供にある約束をしました

タラップを降りて最後の1歩 岸壁に 地面に
足をついたらわたるは お兄ちゃんから お兄さんへ
たくみは たくちゃんから お兄ちゃんへと
自分を変えろよ 家に帰ってお母さんや
おばあちゃんに会って 奄美に行き大きくなったね 
と言われるように変わりなさい
それだけの経験を二人はして来た 自身を持て
難しい時こそ兄弟で力を会わせて協力するんだよ と

二人とも小さく それでいて力強く
うなずいてくれました

ふと気がつくと 昨日あれほどうねっていた
船室が嘘のように静かです
ひょっとして止まっているのかなと思うほどです

そうこうしているうちに 有明埠頭に到着
お世話になった船員さんにご挨拶しながら
タラップを降りて行きます

アスファルトの地面に足を着いた時 
何かが一つ終わったような 心寂しく
心穏やかな気持が込上げてきました

緊張の糸が緩んだのか 口々に
お腹すいたね 何か食べよう と言いながら
大島運輸の乗船待合所に向かい 室内のテーブルに
ありったけの食料を広げ朝食の時間です
他の乗客は下船すると お迎えが来ていて
クモの子を散らしたようにあっという間に
居なくなり 我々だけになってしまいました

男組+ワンにとってここから先は陸続きですから
歩いてでも帰れる自信があります だから
何も急ぐ事はありませんし 誰一人急ぎません
ゆっくりむしゃむしゃと 残りの食料をたいらげ
旅の思いで話しが始まりました
二人とも先ほどの 最後の1歩の前で 立ち止まり
緊張しながら地面に足を着いたのだそうです
良く頑張った!

家内からは何度も携帯に電話がかかってきます
何時に帰ってくるの 前橋に何時につくの

そんな事ここで言われてもわからないよ
上野に行って調べなきゃね
最悪歩いてでも帰れる所まで来ているから
もう大丈夫 徒歩だと3日はかかるかな

家内は もう と言ったきり相手にしてくれません

腹もいっぱいになった事だし そろそろ行きますか
男組み+ワンが再び立ちあがり 自宅玄関に向けて
歩き出しました

8年前 0歳だった次男 匠(たくみ)
2歳だった 長男 航(わたる)が成長し
今では 私の片腕 いや 両目となって
助けてくれる存在にまで大きくなってくれた
そんな時間の流れを感じさせてくれた奄美

いろんな人との出会いと別れのチャンスを
くれた奄美

そして新たな家族 うららの重要性を
改めて教えてくれた奄美に

ありがとう

今回の旅を支えてくれた 多くの
本当に多くの方々に 心から

ありがとう

私は幸せだ

奄美紀行  おわり

渡辺@うらら  追伸 さあて
次はどこに遊びに行こうかなあ ねえうらら!

わおおおおん(かんべんしてえ)byうらら