コース説明
秋葉原駅 神田駅 東京駅 有楽町駅 新橋駅 浜松町駅 田町駅
全日本盲導犬使用者の会創立30周年を記念し、
盲導犬ユーザーとボランティアが一緒になって山手線沿線を巡るウォークイベントを開催しました。
秋葉原から田町までの東京の中心部を歩くこのコースは、 歴史と現代が織りなす魅力的な街並みを体感できる素晴らしい機会となりました。
かつての賑わいを今に伝える万世橋では、1912年に開業し1943年に休止となった
旧万世橋駅の面影を感じながら、神田川に架かる美しい赤レンガの高架橋を眺めました。
時代を超えて受け継がれる建築の美しさに、参加者全員が感銘を受けました。
昼食では、江戸時代から商業の中心地として栄えてきた日本橋エリアにある「コレド室町」を訪れ、 和洋さまざまな料理を楽しみました。
現代的な商業施設でありながら、江戸の風情を感じさせる空間デザインに、 新旧の調和を見出すことができました。
日本橋三越本店では、1914年から100年以上もの間、 来店客を出迎え続けている2頭のライオン像に触れる機会がありました。
その威厳ある姿は、日本の百貨店文化の象徴として、参加者の心に深く刻まれました。
日本橋では、江戸五街道の起点として知られる国の重要文化財である橋そのものを渡り、 400年以上の歴史を肌で感じることができました。
東京の中心地でありながら、ゆったりとした時の流れを感じられる貴重な体験となりました。
最後に、東京駅八重洲口付近で、かつての江戸城外堀の石垣が現存していることを知り、 参加者一同驚きの声を上げました。
現代的な高層ビル群の中に、江戸時代の遺構が静かに佇む姿に、 東京の重層的な歴史を垣間見ることができました。
このイベントを通じて、参加者全員が東京の多様な魅力を再発見し、 盲導犬とともに歩くことの喜びを分かち合いました。
歴史的な建造物と最先端の都市景観が共存する東京の街並みは、 視覚障害者と晴眼者がともに楽しめる、
奥深い魅力に溢れていることを実感した素晴らしい一日となりました。